本当にあった怖い話4 *ホラー的要素注意
最終日です(*^-^*)
『四日目:本当にあった怖い話・静岡編』
今から約10年位前だったでしょうか
家人のお姉さんが静岡に嫁いでおられまして、年に数回泊まりがけで遊びに伺っていました
静岡県富士市にあるそのお宅は、富士山の雄大な景観と手つかずの自然が残った気持ちのいい場所で、しかも家のすぐ下は富士川の清流が流れているという行楽には打ってこいの場所でした
この旦那さんが野性児というか非常~にワイルドなお方でして(*^-^*;)
春にはタケノコ採り、夏には天然ウナギや天然アユを自分で採っちゃう!
田中はここで初めて天然ウナギを食べました♪
普通一般には国産であっても養殖しか出回らないんですよね
そんなカンジで、田中にとってもここは魅力ある場所だった訳です
だから平和そのもののこの場所で、あんな経験をするとは夢にも思いませんでした・・・
お姉さん宅に一泊したある秋の朝
朝食まで30分くらい時間がありそうだったので、お姉さんの「散策してくれば?」の言葉のままに、田中は外に出てみました
いいお天気で小鳥が楽しそうに鳴いている・・・本当にさわやかな朝の空気でした
あまりに気持ち良かったので、ふいに田中は「川まで降りてみようかな」と思い立ちました
実は家の下に川があるんですが、その手前は雑木林と竹林のヤブだったんです
でも川がそれ越しに見えているし
川の音も聞こえるし
点々と見える鮮やかな赤は彼岸花・・・♪
「30分あれば行って戻って余裕でできるな」と思い、田中は道を下り始めました
下に降りる道は、人が簡易に踏み固めただけの獣道でした
しかも先日に小雨が降った影響で、結構ぬかるんでいて滑る!
下向きの斜面だったこともあって、大して行かないうちに田中、見事にすっ転びましたー(*^o^*;)ノ
その際に足元にあった彼岸花数本を巻き込んでしまい、ポッキリと折ってしまったんですよね
あちゃー可愛そうな事をしちゃったな・・・ゴメンネ
と思いながら、更に下にしばらく進んでいくと・・・・
竹林部分に出たらしく、足元に枯れたササノハがフンワリ積み重なっている場所に出ました
前方見渡す限りの見事な竹林!
足もとが淡い茶色のせいかも知れませんが、上から射す日の光がとても柔らかくて、とても綺麗で・・・
やはりここにも点々と紅い彼岸花が咲いていました
その色の対照的なコントラストと清浄な雰囲気
「うわー・・・こんな所があったんだ・・・キレイ」そう思わずにはいられませんでした
もっと早くここから川に降りてみればよかった!失敗!!
そのままサクサクと進んで行った田中ですが、ふと奇妙な事に気が付きました
「鳥の鳴き声がしない・・・?」
さっきまであんなに鳴いていた鳥の声がしない
全くしない・・・
そしてここで更にある事に気が付きました
「川の・・・音もしない」
ざぁざぁという川の音
夜、布団の中からだって聞こえていたあの音がしない
おかしい
自分は川に向かって下っていたはず
だったら川に近づけばその音は大きくなるはずなのに・・・
何の音もしない・・・!
そして更に更に気がついたこと
『自分は下っていたはずだった』
前方に広がっているのは・・・見渡す限りの凹凸のない竹林でした
とっさに道を間違えた?と言うことを考えました
しかしそれと同時に、とらえようのない恐怖を感じました
どう考えてもつじつまの合わない事が多いことに気が付いてしまったから
静かすぎるこの場所
かなりの傾斜があったはずの川までの道のり
雨の翌日にも関わらず、乾燥しきった足元の枯葉
そして自分がここまで歩いたはずの時間
『川まですぐのはずなのに』
明らかにもう15分は歩いている自分
『駄目だ、戻らなきゃ』
もう無我夢中で踵を返し、来た道を戻り始めました
本能的な恐怖みたいなものを生まれて初めて感じました
その間、怖くて下ばかりみて歩いたのを覚えています
前は本当に怖くて見られなかった
無我夢中でザクザク歩いた田中ですが、どのくらい戻ったのかはよく覚えていません
気がついたら自分の足元に、行きに転んで折ってしまった彼岸花が!!
下ばかりみて歩いたせいでしょうか
ハッキリと今でもあの折れた彼岸花を憶えています
そこはまぎれもなく、田中が下りてきた道で、いつの間にか鳥の声の川の音もハッキリと聞こえました
戻ってこれた
安堵した田中は、一応後ろを振り返ってみました
そこには何の変哲もない鬱葱とした薄暗い雑木林があるばかりで、他にはなにもありませんでした
ふと横を見ると一本の木に、見たこともないような実がついていたんです
それは本当によくわからない不思議な実をつけていました
大きさは一個5ミリくらいなんですが、色がいわゆる『七色』でして・・・!
綺麗なんだけど毒がありそうなフシギちゃんだったんです
あまりのフシギちゃんぶりに、ひと枝手折りました
家に戻ったら、朝食はとっくにできていて、田中平謝りでした(*^-^*;)
どうやらとっくに30分過ぎていて、川で溺れてるんじゃねーか?と旦那さんが言い始めていたそうです
田中は自分が経験した一部始終を話し、手折った枝を見せました
「こんなの・・・見たことねぇな」
ここに生まれた時から住んでいる旦那さんの言葉で、薄れていた恐怖が再度ジワッと湧き出したのを覚えています
家人やお姉さんにはには夢でも見たんじゃないの?と言われ、夢ならその方がいいやと思いました
そして色々話しを聞いてわかったこと
『川までは5分程度で行けること』
『竹はあるけど、竹林を形成するほどではないこと』
『かなりの斜面で、平面部分はないこと』
そして最後に旦那さんが一言
「ウチの爺さんが言ってたんだけどさ・・・ここって昔よく『神隠し』があったとか」
きゃあああああああああああああああああああああ!!
そーゆーことは最初に言ってええええええええええええええッ(*^o^*;;;)!!!!!
四話連続でお伝えした田中の経験した怖い話
いかがだったでしょうか
自分的には静岡であった不思議体験が一等に怖かったんです
本当に今でも思い出すと怖いし、たまに夢であの竹林を見ます
綺麗な場所で、悪意は感じなかったものの、やはりこの世じゃない雰囲気満載でした
あのまま行っちゃってたらどこに着いたんだろう?
たまに思います
しかし多種多様な犯罪が闊歩する現在
やはり一番怖いのは、お化けじゃなくて生きている人間なのでしょか
そう考えると魑魅魍魎の意味合いが、また違ったものに感じられはしませんか(*^-^*)ノシ
